セグンド・デ・チョモンとエミール・コール

 セグンド・デ・チョモンはこの年、パテ社の委託で、ルイ・ガスニエとともにスペインの映画製作会社を組織した。この映画製作会社は、大スペクタクル、喜劇、夢幻劇を製作した。トリック映画は少数だった。スペイン的な映画を作り上げることに貢献したと言われているが、資本が少なく、チョモンらに演出の才能に恵まれていなかったため、あまりうまくいかなかったと言われている。

エミール・コールはこの年の末にフェルディナン・ゼッカによってパテ社に雇い入れられている。パテ社はフランスにおけるアニメーション映画を発展させようとしていた。


(映画本紹介)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。