製作会社不明の作品 1901年

「A HOLIDAY PAGEANT AT HOME」

 製作会社、監督不明の作品。
 クリスマスの数日前からちょっとした演劇の練習をする子供たちと、それを見守る親たちの様子を描く。
 5分程度の作品で、きちんとしたドラマがあるわけではない。それぞれが独立した短いシーン(同じセットを使って、同じ角度から撮影されている)がつながって構成されるという、当時の少し長めな作品の平均的な話法の作品となっている。
 注目すべきは、家族の愛に重きを置いているという点だろう。練習に励む子供たちを見守る両親が、成功の後に家族愛を2人で確かめ合うという展開は、この後に作られるハリウッド映画の雛形の1つを見るようである。映画の形式は違っても、この後に描かれていく映画の内容の予告されているようだ。



(DVD紹介)

Christmas Past [VHS] [Import]

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サイレント期に製作された、クリスマスをテーマにした作品集。今も昔も特別な日であるクリスマスは、もちろん映画草創期から取り上げられやすい題材だった。