エジソン社の作品 1908年(2)

「FIRESIDE REMINISCENCES」

 妻が妻と兄といるところを見て浮気していると勘違いし、家から妻を追い出してしまった夫。3年後、暖炉の近くで妻のことを思い出していると、そこに妻がやって来る。

 物語の半分以上が、夫の回想で占められている。回想は、暖炉の脇でたたずむ夫の横に大きく映像が映し出される形に表現される(「ある犯罪者の物語」(1901)と同じ手法)。

 説明的な回想の後、やってきた妻と迎える夫の手を、2人の子供がつなげることで今までのわだかまりと誤解が消える。あまりに説明的な回想シーンが、このラストで感動することを妨げているようにも感じられる。

 ポーターの話法は、映画的とはいえない。

 エドウィン・S・ポーターとサーリー・ドーリー監督作




(DVD紹介)

Edison: Invention of the Movies [DVD] [Import]

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映画初期のエジソン社製作の映画を大量に見ることができる4枚組DVD−BOX。各作品についての解説(英語)もあり、かなり親切な作りになっている。

注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。