「THE VOICE OF THE VIOLIN」
監督・脚本D・W・グリフィス
バイオリンを中流階級の女性に教えている男性は、実はアナーキストの集団に所属していた。男性は爆弾テロの実行者に選ばれ、爆弾をセットするが、そこは自分がバイオリンを教える女性の家だった。
当時、アナーキストによるテロ事件は多く起こっており、この作品を製作したバイオグラフ社のスタジオの近くでも爆弾事件が起こったことがあるという。
D・W・グリフィスによる演出は映像的には平凡と言えるが、始まりと終わりで同じ展開のシーンを挿入することで面白さを増幅させる脚本上の工夫はされている。