日本 日活の作品 1915年

 日活の向島撮影所では、「空中の美人」(1915)という作品が発表されている。活劇もので、花盛りの向島や飛行機の飛行シーンなどが織り交ぜられ、人気を呼んだという。

 京都撮影所では、牧野省三監督・尾上松之助主演の作品が量産されており、「怪鼠伝」(1915)という忍術物などが作られている。



(映画本紹介)
日本映画の誕生 〜講座日本映画 (1)

 日本映画についての歴史や論評をまとめた「講座 日本映画」シリーズの第一巻。成り立ちから、「新派」「旧劇」といった重要用語の詳しい解説、弁士についてなど、日本映画初期を概観するには最適の1冊。