日本アニメーションの胎動

 日本のアニメーションは、1914(大正3)4月公開の「凸坊新画帳」が最初といわれるが、1917(大正6)5月には、北山清太郎企画制作の「サルとカニの合戦」が日活向島撮影所で公開されている。

 日活向島にはアニメーションのための線画部が設立され、所属していた山本善次郎は後に東映動画部の基礎を築くことになる。日活向島は、1918年にかけて「桃太郎」「一寸法師」など12作のアニメを製作していく。また、「貯金のすすめ」という逓信局貯金局依頼の動画も製作してる。



(映画本紹介)

日本映画発達史 (1) 活動写真時代 (中公文庫)

日本映画発達史 (1) 活動写真時代 (中公文庫)

日本の映画の歴史を追った大著。日本映画史の一通りの流れを知るにはうってつけ。