日本 大手映画会社以外の作品 1919年

 大手の映画会社に所属していない人々の作品も製作されている。

 人気のあった映画説明者が、自らの理想を映画製作で実現して見せた作品が作られている。古い説明者の中島常誠が本名の石塚忠利の名で製作した「国難」(1919年)がそれである。

 1906年に社会批判映画を製作していた高松豊次郎は、社会批判を主題に「活動写真資料研究会」を設立し、森岩雄や山根幹人の協力の下に「労働問題」(1919年)を製作している。

 記録映画としては「シベリア遠征軍」(1919)といった作品が作られている。