皇太子ご成婚ニュース映画

 この頃になると、新聞社がニュース映画を撮影するようになっていた。1924年の皇太子御成婚ニュースでは、朝日が撮影したフィルムを飛行機で大阪に飛ばして、即夜公開した。毎日も飛ばしたが、途中で不時着したために即夜公開できなかったとう。これは、ニュース・フィルムの飛行機輸送の最初のケースである。

 定期ニュースとしては、1924年から大阪毎日新聞社が「大毎キネマニュース」を月2回ペースで製作するようになった。朝日新聞社は、1924年5月から1年間に渡って「朝日映画週報」を製作した。これは、朝日新聞の読者勧誘のための巡回映写用に製作されたものだった。