シネマトグラフ リュミエール兄弟(1)

  リュミエール兄弟。「映画の父」として、映画史に輝く兄弟に話は移る。彼らの名前とともに輝く日付けがある。それは1895年12月28日。リュミエール兄弟が開発した上映式の機械シネマトグラフによる一般有料上映が行われた日だ。
 覗き穴式の映像としてエジソンはすでに「キネトスコープ」を発表して人々の注目を集めていたし、映像の上映もすでに行われていたであろう記録もある。「有料の」上映もすでに行われていたと思われる記録もある。にも関わらず、リュミエール兄弟の名前は、他の人々の及びもつかないくらい映画史に燦然と輝いている。

 まず、リュミエール兄弟の父親の話から始めよう。父親の名前はアントワーヌという。アントワーヌは肖像写真家として活躍していた。そんなアントワーヌの2人の息子がオーギュストとルイという二人の兄弟だった。一般的に「リュミエール兄弟」と総称されるが、2人の人物がそこにはいる。

 ちなみにアントワーヌ・リュミエールと若きルイとオーギュストの写真は下記のサイトで見れます。

http://www.linkclub.or.jp/~kawasenb/03kindai/8cubism.html