フランスの戦争映画

 第一次大戦が続いていたフランスでは、1917年から大戦に焦点をあてたドキュメンタリー映画が公開されている。大戦後、ドキュメンタリー映画を製作した陸軍映画部は株式会社となり、記録資料は陸軍博物館に預けられたが、第二次大戦時にドイツ軍によって奪われ、消失してしまったと言われている。

 また、フランス軍は前線での映画上映を125ヶ所で行い、兵士を楽しませようとした。最初は戦意高揚的な短編が上映された後に、チャールズ・チャップリンなどの喜劇が上映されたという。兵士たちは戦意高揚映画にはあまり反応しなかったが、チャップリンの喜劇には笑いが広がったといわれている。




(映画本紹介)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)