映画評「惑星間革命」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]ソ連 [原題]MEZHPLANETNAYA REVOLYUTSIYA [英語題]THE INTERPLANETARY REVOLUTION [製作]メジラブポム・ルース

[監督]ゼノン・コミッサレンコ、ユーリー・メルクーロフ、ニコライ・ホダターエフ

 革命が起こり火星に逃げ出したブルジョアたちを、革命軍が追いかける。革命後のソ連で作られた短編アニメによるプロパガンダ映画である。

 面白いのは内容そのものよりも、手法にある。いわゆるセル・アニメの他にも、影絵の手法も用い、最後にはレーニンの実写まで登場する。使われている手法は自由で何の束縛は感じられない。これでもかというほどの資本家の戯画化も、自由な手法により「戯画」というレベルを超えたシュールリアルな魅力を放っている。


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