第一次世界大戦とアメリカ映画
1914年に勃発していた第一次世界大戦に、アメリカは当初不干渉の立場を取っていた。だが、南アメリカや太平洋などのアメリカ周辺の事柄については別であり、南アメリカの反乱を鎮圧するアメリカ艦隊を描いたルービン社による「逆襲」(1915)といった作品が製作された。
当時のアメリカ国内は参戦と不参戦で意見が分かれていた。そんな中、ヴァイタグラフ社のスチュアート・ブラックトンが演出し、ノーマ・タルマッジが主演したアメリカを第一次大戦に参戦させるプロパガンダ映画である「戦争?滅亡?」(1915)といった作品も製作され、ヒットを飛ばしている。
(映画本紹介)
無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)
- 作者: ジョルジュサドゥール,Georges Sadoul,丸尾定,出口丈人,村山匡一郎,小松弘
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 単行本
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映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。