映画評「THE PRIMROSE PATH」

[製作国]アメリカ  [製作・配給]アロー・フィルム・コーポレーション

[監督]ハリー・O・ホイト  [製作]ハント・ストロンバーグ  [脚本]リー・ベアード  [撮影]アンドレ・バルラティエ

[出演]ウォーレス・マクドナルド、クララ・ボウ、アーリン・プリティ、スチュアート・ホームズ、パット・ムーア

 アルコールが原因で弟の足にケガを負わせてしまったブルース。やめようと思っても、酒とギャンブルがやめられず、ギャングたちと付き合っている。ギャングの親玉の情婦マリリンはブルースを心配しているが、ブルースは殺人事件に巻き込まれてしまう。

 クララ・ボウがマリリンを演じて、派手だが心優しいキャラクターを演じているが、これといって特筆すべきものは感じられなかった。それよりも、この作品で光っているのはパット・ムーアが演じているブルースの弟だ。ブルースのせいでケガをしたのにもかかわらず、それでもブルースが大好きな弟を健気に演じている。裁判でブルースに不利な表現をしなければならなくなり、母親に「どうすればいいの?」と問いかけるシーンが、この作品のハイライトだろう。

 全体的には、よくあるタイプのドラマだが、ブルースの弟の存在が救ってくれている。