ジョルジュ・サドゥール「世界映画全史」

 今日から、はてなダイアリーを使って映画の歴史について書いていきたいと思う。

 そこで何から始めようかと考えたところ、まずはジョルジュ・サドゥールについて。

 ジョルジュ・サドゥールはフランスの映画研究家、映画批評家。代表作は邦訳も出ている「世界映画全史」だ。映画誕生前から、トーキーに至るまでの映画史を日本版で全12巻にもなるこの大著は、資料の少ない映画草創期についての記述の最高峰といえる。というよりも、他に頼れるものがないという理由の方が大きい。映画草創期についての本を何冊か読んでみたが、「世界映画全史」を元にしていると思われる記述が多く見られる。

 私がこれから書くこともかなり「世界映画全史」に拠ることになることを最初に断っておきたい。映画史に興味があり、お金*1と時間に余裕があるのなら、読んでおいて損はない本だと思う。

世界映画全史 (1)

*1:古本屋で5万円くらい