イギリス セシル・M・ヘップワースの作品 1903年

ALICE IN WONDERLAND

 製作国イギリス 監督・製作・脚本セシル・M・ヘップワース 監督パーシー・ストウ 原作ルイス・キャロル

 「不思議の国のアリス」の初めての映画化作品。

 9分弱の短い時間に、大きくなったり小さくなったりするアリスを映像トリックを使って描いたり、見事な衣装でトランプの人間たちを表現したりと、ダイジェスト的な内容ながら工夫が凝らされた作品だ。

 監督のセシル・ヘップワースは、イギリス映画草創期に活躍した人物で、イギリス人であるルイス・キャロルの世界的ベストセラーの映画化を、ジョルジュ・メリエス流の映像トリックなど映画ならではの技法を駆使して、最初の「不思議の国アリス」の映画化を見事に行っている。