2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

映画評「メリー・ゴー・ラウンド」

製作国アメリカ 原題「MERRY-GO-ROUND」 ユニヴァーサル・ピクチャーズ製作・配給監督ルパート・ジュリアン 製作アーヴィング・サルバーグ 脚本ハーヴェイ・ゲイツ、フィニス・フォックス 撮影チャールズ・E・カウフマン、ウィリアム・H・ダニエルズ出演メア…

映画評「ホワイト・ローズ」

製作国アメリカ 原題「THE WHITE ROSE」 D・W・グリフィス・プロダクションズ製作 ユナイテッド・アーティスツ配給監督・製作・脚本D・W・グリフィス 撮影G・W・ビッツァー 美術チャールズ・M・カーク出演メイ・マーシュ、キャロル・デンプスター、アイヴァ…

映画評「十誡」

製作国アメリカ 原題「THE TEN COMMANDMENTS」 パラマウント・ピクチャーズ製作・配給 フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・コーポレーション製作監督・製作セシル・B・デミル 脚本ジャニー・マクファーソン 編集アン・ボーチェンズ 美術ポール・アイリブ …

その他の日本映画 1923年

後に東宝の副社長を務めることになる森岩雄は、1922年に宣伝映画製作を目的にした中央映画社を設立していたが、関東大震災の影響を受け、外国映画輸入を行うようになった。森の周囲には岩崎昶などの若き映画青年が集っていたという。 八千代生命が宣伝映画製…

輸入映画−1923年 アメリカ映画が席巻

1923年には下記のような映画が公開されている。 「愚かなる妻」「ユーモレスク」「ゼンダ城の虜」「血と砂」「ロビン・フッド」「人間苦」「オーバ・ゼ・ヒル」「乗合馬車」「嵐の孤児」「サロメ」「偽牧師」「豪勇ロイド」「センチメンタル・トミー」「跫音…

キネマ旬報も関西へ 関東大震災の影響で

映画雑誌の「キネマ旬報」も、関東大震災の影響で関西に拠点を移している。11月21日号から復活し、パラマウントが記念に7ページの広告を出してくれたという。 この頃から執筆者名を必ず入れるようになり、キネマ旬報の特色となっていく。また、後年名物…

記録映画と小型映画 1923年(日本)

1923年9月に起こった関東大震災を記録した作品が残されている。「関東大震大火実況」(企画 文部省 製作 東京シネマ 撮影 白井茂)がそれで、震災の翌日から3日間撮影が行われた。焼死体なども撮影され、即物的な視線が記録性を高めているという。 大正末期…

帝キネへの伊藤大輔の加入

帝国キネマ(帝キネ)は、1923年5月に兵庫県芦屋に現代劇専用の撮影所を作り、「愛の扉」「森訓導鉄路の露」といった女形なしの作品を撮り始めていた。また、国活の瓦解で閉鎖になった巣鴨撮影所を利用し、東京進出を果たし、伊藤大輔や帰山教正を獲得してい…