映画評「オール・ウェット」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]GREAT GUNS [製作]ロバート・ウィンクラー・プロダクションズ、ウォルト・ディズニー・プロダクションズ [配給]ユニヴァーサル・ピクチャーズ、マーガレット・J・ウィンクラー[監督]ウォルト・…

映画評「グレイト・ガンズ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]GREAT GUNS [製作]ロバート・ウィンクラー・プロダクションズ、ウォルト・ディズニー・プロダクションズ [配給]ユニヴァーサル・ピクチャーズ[監督]ウォルト・ディズニー [製作]チャールズ・ミン…

映画評「ザ・メカニカル・カウ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE MECHANICAL COW [製作]ロバート・ウィンクラー・プロダクションズ [配給]ユニヴァーサル・ピクチャーズ[監督]ウォルト・ディズニー [製作]チャールズ・ミンツ ディズニーがミッキー・マウスの…

映画評「オー、ティーチャー」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]OH TEACHER [製作]ロバート・ウィンクラー・プロダクションズ [配給]ユニヴァーサル・ピクチャーズ[監督]ウォルト・ディズニー [製作]チャールズ・ミンツ ウォルト・ディズニーがミッキー・マウス…

映画評「トロリー・トラブルズ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]TROLLEY TROUBLES [製作]ロバート・ウィンクラー・プロダクションズ [配給]ユニヴァーサル・ピクチャーズ[監督・脚本・作画]ウォルト・ディズニー [製作]チャールズ・ミンツ [作画]ローリン・ハ…

映画評「見世物」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE SHOW [製作・配給]MGM[監督・製作]トッド・ブラウニング [原作]チャールズ・テニー・ジャクソン [脚本]ウォルデマー・ヤング [撮影]ジョン・アーノルド [編集]エロール・タガート [美術…

映画評「第七天国」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]SEVENTH HEAVEN [製作]フランク・ボーゼージ・プロダクション [製作・配給]フォックス・フィルム・コーポレーション[監督]フランク・ボーゼージ [製作]ウィリアム・フォックス [原作]オーステ…

映画評「田吾作ロイド一番槍」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE KID BROTHER [製作]ハロルド・ロイド・コーポレーション [配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督・脚本]テッド・ワイルド [脚本]ジョン・グレイ、トマス・J・クライザー、レックス・ニー…

映画評「キートンの大学生」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [別題]キートンのカレッジ・ライフ [原題]COLLEGE [製作]ジョセフ・M・シェンク・プロダクションズ [配給]ユナイテッド・アーテイスツ[監督]ジェームズ・W・ホートン [脚本]カール・ハルボー、ブラ…

映画評「キートンの大列車追跡」

※ネタバレが含まれている場合があります [DVD]" title="久石譲 meets “THE GENERAL" キートンの大列車追跡 [DVD]" class="asin">[製作国]アメリカ [別題]キートン将軍、キートンの大列車強盗 [原題]THE GENERAL [製作]バスター・キートン・プロダクションズ…

映画評「暗黒街」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]UNDERWORLD [製作・配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督]ジョセフ・フォン・スタンバーグ [原作]ベン・ヘクト [脚本]ロバート・N・リー、チャールズ・ファースマン [撮影]バート・グレノン …

映画評「猫とカナリヤ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE CAT AND THE CANARY [製作・配給]ユニヴァーサル・ピクチャーズ[監督]パウル・レニ [原作]ジョン・ウィラード [脚本]アルフレッド・A・コーン [撮影]ギルバート・ワーレントン [美術]チャ…

映画評「キング・オブ・キングス」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]THE KING OF KINGS [製作]デミル・ピクチャーズ・コーポレーション [配給]パテ・エクスチェンジ、プロデューサーズ・ディストリビューティング・コーポレーション[監督・製作]セシル・B・デミ…

映画評「サンライズ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]SUNRISE: A SONG OF TWO HUMANS [製作・配給]フォックス・フィルム・コーポレーション[監督]F・W・ムルナウ [原作]ヘルマン・ズーデルマン [脚本]カール・マイヤー [撮影]チャールズ・ロシャ…

映画評「あれ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]IT [製作]フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・コーポレーション [配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督]クラレンス・バジャー [原作・脚本]エリノア・グリン [脚本]ホープ・ローリング、ル…

映画評「つばさ」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題]WINGS [製作]パラマウント・フェイマス・ラスキー・コーポレーション [配給]パラマウント・ピクチャーズ[監督]ウィリアム・A・ウェルマン [原作]ジョン・モンク・サウンダース [脚本]ホープ・…

映画評「ジャズ・シンガー」

※ネタバレが含まれている場合があります[製作国]アメリカ [原題] THE JAZZ SINGER [製作・配給] ワーナー・ブラザース[監督]アラン・クロスランド [原作戯曲]サムソン・ラファエルソン [脚本]アルフレッド・A・コーン [撮影]ハル・モーア [編集]ハロルド・…

輸キネマ旬報ベスト・テン 1927年度

1927年度の、キネマ旬報ベスト・ワン選出作品は以下の通り。 ちなみに、当時は読者の投票により選出される形式だった。日本映画 1位 「忠次旅日記・信州血笑篇」(1927 日活 監督 伊藤大輔) 2位 「彼をめぐる五人の女」(1927 日活 監督 阿部…

輸入映画−1927年

この年公開された外国映画としては、下記のような作品がある。 「ウインダミア夫人の扇」「帝国ホテル」「ボー・ジェスト」「人罠」「復活」「霧の裏街」「栄光」「肉体の道」「椿姫」「ビッグ・パレード」「ヴォルガの船唄」「チャング」「第七天国(キネ旬1…

その他の日本映画界の状況 1927年

文部省の教育映画製作の分野では、1927年9月に、文部省が映画部を設けて省内で教育映画を製作するようになった。「剣岳」(1927)などが作られている。 ニュース映画の分野では、1927年2月の大正天皇の大葬が、大掛かりな撮影隊が組織されて撮…

トーキーへの道 皆川芳造の昭和キネマ

1927年は、アメリカでトーキー第1作「ジャズ・シンガー」(1927)が作られた年でもある。この年日本では、それに呼応するように、海外視察を行った皆川芳造が昭和キネマ株式会社を設立して、フォノフィルムによる日本トーキー製作に着手している。 …

佐々元十の労働者のための映画製作

興行映画の流れとは異なるドキュメンタリーの流れにおいて、大きな流れが芽生えていた。その発端は、1927年に左翼映画批評家の佐々元十が、金持ちのおもちゃだったパテ・ベビーと呼ばれる9ミリ半の家庭用カメラで撮影した、「1927年東京メーデー」…

河合プロダクションの設立

この年、新しい映画製作プロダクションが設立されている。河合徳三郎によって設立された河合プロダクションがそれである。 河合徳三郎は、多くの映画館を買収していくうちに、徐々に製作・配給にも興味を抱くようになっていた。そんな折、国際活映(国活)の…

市川右太衛門プロダクション、東亜キネマ、連合映画芸術家協会

1927年にマキノから独立した市川右太衛門は、奈良のあやめ池遊園地内にスタジオを建設して映画を製作した。「浄魂」(1927)は、マキノ時代と変わらぬ剣劇レビュー的作品だったが、助演者のレベルが低かったという。 経営不振に陥っていた東亜キネマ…

その他のマキノ映画と山上伊太郎

マキノでは、嵐長三郎や片岡千恵蔵映画以外にも、多くの作品が作られた。 以前からのスターだった月形龍之介が出演した「いろは仮名四谷怪談」(1927)は、井上金太郎が監督を担当し、伊右衛門を月形龍之介、お岩を鈴木すみ子が演じた。バンプ女優として…

マキノ・プロダクション 市川右太衛門の退社と嵐長三郎と片岡千恵蔵のデビュー

マキノ・プロダクションでは、1925年にデビューしてからスターとして大活躍を見せていた市川右太衛門がマキノを退社し、独立プロである市川右太衛門プロを設立している。市川は最後にお礼奉公として「影法師」に無給で出演したという。さらには、牧野省…

短命に終わった阪妻・立花・ユニヴァーサル連合映画

1926年に、アメリカのユニヴァーサル映画と阪東妻三郎プロの提携によって設立された阪妻・立花・ユニヴァーサル連合映画は、第一回配給作品として「切支丹お蝶」「笑殺」「青蛾」(1927)を配給した。しかし、いずれも阪東は出演しなかったため、系…

松竹 その他の動き 1927年

後の大監督小津安二郎が、1927年に24歳で監督に昇進している。デビュー作は時代劇「懺悔の刃」(1927)だった。小津が時代劇を手がけたのは、「懺悔の刃」だけである。前科者で更生しようとしている男と、泥棒をやめない弟と、男のかつての仲間な…

松竹 林長二郎の映画デビュー

松竹では1人のスターが誕生している。後に長谷川一夫と改名する林長二郎である。 松竹は青年歌舞伎役者の林長丸を林長二郎と改名し、松竹配給映画の製作を請け負っていた衣笠映画聯盟に預けて映画デビューさせた。 林のデビュー作「稚児の剣法」(1927…

松竹 喜劇専門監督 斎藤寅次郎の活躍

蒲田撮影所長の城戸四郎は、現代劇と時代劇の二本立てに短編喜劇を加えて、二本半の番組を組んだ。ここで上映される短編喜劇は新人の腕試しにも使われたという。前年監督デビューした斎藤寅次郎は、短編喜劇から出発して、スラップスティック喜劇専門家とな…